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【勘定科目】雑費はどんな時に使う?消耗品費との違いや使う時の注意点

雑費とは、他のどの勘定科目にも該当せずに滅多に使わないような支払いをした時に使う勘定科目です。

人によっては、「勘定科目に迷ったらとりあえず雑費!」と、なんにでも使える便利な勘定科目という認識があるかもしれませんが、雑費があまり多すぎると税務署から目を付けられるなどよろしくありません。

また、消耗品費と似ている部分もあり、どっちにすべきか悩んでいる方も多いことでしょう。

今回は、どのような支払いが雑費にすることができて、消耗品費とどのように違うのかなどをご説明していきたいと思います。

この記事で分かること
雑費を使うようなケース
雑費として経費にする時の注意点
雑費を使った時の帳簿の付け方

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雑費で経費を落とす時はどんな時?

それでは早速、どのような時に雑費を使って経費にするのかをご説明します。

雑費は滅多に使わない支払いでどの勘定科目にも該当しないときに使う

雑費を使う時は

  • どの勘定科目にも該当しない
  • 滅多に使わない支払い

この2つに当てはまる時に使います。

どの勘定科目にも該当しないような支払い

色々勘定科目を調べてみたけど、どれにも当てはまりそうにない支払いというものがたまにあったりするものです。

その場合には雑費を使って処理することがあります。

ただ、大抵の支払いには何かしらの勘定科目が用意されていますので、雑費にする前に他に該当しそうな勘定科目を一度調べてみることをおすすめします。

【関連記事】
個人事業主が覚えておきたい経費19種類

滅多にない支払い

どうしても他の勘定科目にはなりそうになかったり、下でご紹介する雑費の例にある支払いであっても、毎月定期的に支払っているというような頻繁にある支払いであれば雑費にすることは避けた方が良いでしょう。

後でもご説明しますが、雑費が多すぎると税務署に内容を尋ねられる可能性が高くなってしまいます。

定期的に発生する支出であれば、なるべくは雑費以外の勘定科目を使うようにしましょう。

雑費として経費にする支払いの例

それでは、具体的に雑費にはどのような費用が該当するかと言うと、

  • クリーニング費用
  • 粗大ゴミ処理費用
  • 清掃代
  • 引っ越し費用
  • 証明書発行やその他手数料

このようなものがあります。

繰り返しますが、このような支払いでも頻繁に発生しているのであれば、他の勘定科目を使った方が適切です。

例えば、クリーニング代ですが、飲食店を経営されていて従業員の制服を毎週~毎月定期的に業者さんが回収しているようでしたら、従業員が着る制服に関する費用として「福利厚生費」として経費にした方が良いですね。

雑費と消耗品の違い

雑費に近いものに消耗品費がありますね。

消耗品費と雑費に明確な線引きはないので、勘定科目をどちらにすれば良いのか迷ってしまいます。

結論を言うと、物を買ったのであれば大抵は消耗品費として計上できます。

お伝えしたように、雑費が多すぎると税務署から目を付けられるなどのことになりますので、物を買った時はなるべく消耗品費として経費にしましょう。

【関連記事】
消耗品費の種類と雑費との違い

【余談】雑費にちょっと似ている雑損失とは?

完全に余談になりますが、雑費に似た勘定科目に「雑損失(ざっそんしつ)」というものがあります。

雑費と同じく滅多に使わない支払いでどの勘定科目にも該当しない時に使いますが、経費と言うよりも損失によってマイナスが生じた時に使います。

雑損失が使われる支払いとしては以下のものがあります。

  • 現金過不足
  • 盗難による損失
  • 損害賠償金
  • 税金の延滞税や追徴課税

勘定科目を雑費にする時の注意点

すでに何度かお伝えしていますが、雑費を多く使うことはあまりよろしくありません。

雑費を使って経費計上しようとする前に、他の勘定科目が使えないかどうかをもう一度確認してみましょう。

雑費が多すぎることによるデメリットには以下のようなものがあります。

雑費が多すぎると税務署から目を付けられることになる

雑費が多すぎることにより、何に経費を使っているのかが分からなくなり、それだけで税務署から目を付けられて余計な税務調査を受ける可能性が高まります。

雑費の割合は多くても経費全体の5~10%までに抑えておくように心がけましょう。

雑費が多すぎると何に支払っているのか管理しにくくなる

また、雑費が多すぎるデメリットは自分にも返ってきます。

「とりあえず雑費」と、いい加減に仕訳をしていたら、後で振り返った時に事業でどのような出費が多いのかを把握しにくくなってしまいます。

特に事業を始めたばかりの頃は、そのような仕訳や支出の種類にまで意識が回らないかもしれませんが、事業に安定感を出していくためには支出を把握して賢く抑えていくことも大事です。

雑費が多すぎると、そのように後から振り返ろうとした時に困ってしまうのは自分です。

雑費を使った時の帳簿の付け方

最後に雑費を使った時の帳簿の付け方についてご説明していきます。

ただ、最初に言っておくとすでに仕訳の基本的なことが分かっていれば、特に何の変哲もない記帳方法ですので、そこまで参考にすることもないと思います。

反対に、仕訳や帳簿作成など全く分からないという方は、「仕訳帳作成のための仕訳の基礎」が参考になるかと思います。

雑費を使った時のことを帳簿に書くと、以下のようになります。

借方 借方金額 貸方 貸方金額 摘要
雑費 1,000 現金 1,000 クリーニング代

特に何の変哲もない記帳方法ですね。

左の借方に雑費として1,000円使ったということを書き、右の貸方で現金1,000円が減ったということを書きます。

また、雑費は何に使ったのか分かりにくい勘定科目ですから、必ず摘要で何に使ったのかを残しておくようにしましょう。

まとめ

今回は、雑費についてのご説明でした。

雑費はどの勘定科目にも該当しなくて、滅多に使わないような支払いで使う時があります。

ただ、雑費として処理している雑費が多すぎると税務署から余計な疑いを持たれたり、後から支出を振り返った時に内容が分からなくなるなどのデメリットがあります。

できる限り雑費は使わずに他の勘定科目で経費にするようにしましょう。

個人事業主がよく使う勘定科目については、「個人事業主が覚えておきたい経費19種類」でご説明していますので、併せてチェックしてみてください。

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