飲食店を開業したいと思った時に真っ先に気になること。開業資金。お金のことですね。

こちらをお読みの多くの方々予想している通り、飲食店の開業資金は決して安くはありません。

業態や店舗の大きさ、立地にもよりますが1,000万円前後の開業資金は見積もっておいたほうが無難です。

今回は、飲食店の開業資金には具体的にどのようなお金がどれくらいかかるのか?ということを説明していきたいと思います。

また、開業資金を抑えるポイントや開業資金が足りない場合の資金調達の方法などについても併せてご紹介したいと思います。

開業資金を準備する
方法の1つとして

飲食店の開業資金はやはり高額になってきます。ですので、融資によって開業資金を準備する方も多いです。通常は国の制度や銀行・金融公庫などから借りますが、事業主向けの融資もあります。普通の営利企業が行っている融資ですので、今回ご紹介する方法よりも金利が高いことは予めご了承下さい。しかし、ビジネスとして行われている融資ですので、国の制度で認められなかった融資でも受けられる可能性はあります。主に西日本ですがCMも放映していて、安心感も高めの『MRF』で融資できるかどうかを問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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飲食店の開業資金の相場と費用の種類

これから飲食店を開業しようとしている方は、開業資金がどれほどかかるのかがまず第一に気になりますよね。

開業する飲食店のサイズや立地、業態などによって変わってくるので一概には言えませんが、これまでに飲食店を開業された方たちの相場や実際にどのような所で費用が必要になるのかを最初にお伝えします。

飲食店の開業資金の相場

まず、冒頭でもお伝えしたように、飲食店での開業資金は1,000万円前後が相場と言えます。

飲食店以外の他の業種も全て含まれていますが、「日本政策金融公庫」が行ったアンケートによると、2017年度に開業した方々の開業資金は以下のようになっています。

開業資金 アンケート

アンケート結果を見てみると、1,000万円未満が半数以上になっていますね。

ただ、飲食店開業は実店舗を構えることがほとんどでしょうから、上のアンケートよりも金額も高くなることが十分に考えられます。

それを踏まえても飲食店の開業資金は1,000万円前後は見ておくことが無難でしょう。

飲食店の開業資金の種類を大きく分けると4つ

開業資金1,000万円ということを前提に話を進めていきますが、具体的にどのような項目にどれくらいのお金がかかるのでしょうか?

開業資金としてウェイトが大きくなるポイントは大きく分けてこの4つです。

  • 物件取得費用
  • 内装などの工事費用
  • 設備・備品費用
  • 商品仕入れ・運転資金

この4つのポイントは一度にかかる費用も大きいので、ちょっとした工夫で開業資金を大きく抑えることもできます。

この項目にそれぞれいくらくらい振り分けるか?と言うと、こちらもピンキリになりますが、著者の場合

  • 物件取得費用:200万円
  • 工事費:1,000万円
  • 設備・備品費:100万円
  • 商品仕入・運転資金:200万円
  • 合計:1,500万円

参考:「飲食店を開業するまでにかかった費用

がおおよそでかかりました。他に飲食店を開業された方の費用内訳を見てみても、だいたい工事費が一番多くなる上のような割合になるのかな~と思います。

それでは、それぞれの費用について以下で詳しくご説明していきます。

物件取得費の相場と内訳・節約術

飲食店での開業は、実際に店舗を構えて営業するでしょうから、物件を取得する際に必要な費用がかかります。

引っ越しをしたことがある方は分かるでしょうが、同じような間取りの部屋でも初期費用が全然違ったりしますよね。

それと同じく、店舗の物件取得費用もピンからキリまであります。ただ、相場としては家賃の10倍くらいは見ておいた方が良いです。

物件取得費をさらに細分化すると

  • 物件前家賃
  • 保証金(敷金)・礼金
  • 仲介手数料・物件企画料
  • 造作譲渡金(居抜き店舗に多い)

この4つに分けられます。それぞれの項目の費用を抑えるポイントを解説していきましょう。

家賃と物件は徹底的に比較して決める

まずなんて言っても大事になることが月々の家賃ですね。開業時には前家賃として1ヵ月分を先に支払っておくことがほとんどです。

家賃は初期費用だけではなく、今後の店舗経営にも大きく関わってくる項目ですので、妥協することなく徹底的に比較してこだわりましょう。

【関連記事】
飲食店の物件選びで大切にすべき5つのポイント

エリアや大きさによって変わってきますが、判断基準を参考までにざっくりあげると以下のポイントで賃料も大きく変わります。

ターミナルエリアかローカルエリアか

ターミナルエリア>ローカルエリア

やはり利用者の多いターミナル駅が物件も高い傾向にあります。乗降者数を調べたり、ローカルエリアでも飲食店利用者数の多い街など穴場は多くあります。気になる街はとことん歩き回って市場調査をしましょう。

駅からの距離が近いか遠いか

駅からの距離が近い>駅からの距離が遠い

賃貸マンションと同じでアクセスが良いか悪いかという基準です。

路面物件(1F)か空中階か地下階か

路面>地下階>空中階

視認性(通行人の目につきやすいかどうか)順です。路面は店内が見えてお客様も入ってきやすいので人気なのですが、賃料も高くなります。空中階は逆にどんなお店かわからない、行きづらいというのが金額にも現れていますね。

物件の築年数

新築>古い物件

これも賃貸マンションと同じで新築の方が高いです。

そのほかにも看板の設置できる大きさや、エレベーターの有無などの比較基準もありますが大きくはこの4つです。

もっとも高い条件は

ターミナルエリアの駅前で路面の新築物件

もっとも安い条件は

ローカルエリアの駅から離れている空中階の古い物件

この基準から考えていきましょう。

今はネット広告や口コミサイトも大きく集客に影響を与えているので、駅が近くて路面でなくても集客は可能です。

著者は穴場なローカルエリアで駅から少し離れた路面の古い物件を最近取得しオープンしましたが、問題なく集客できなおかつ安い賃料で助かっています。

実際に様々なエリアを見たり、不動産屋さんで話を聞いてみて相場を理解できていると良い物件に巡り会えるかもしれません。

保証金(敷金)・礼金は交渉できる

店舗利用する物件も賃貸と同じく敷金・礼金が発生します。これは物件によって様々ですが、店舗物件での相場としては、敷金・礼金を合わせて家賃10ヶ月分くらいです。

ただ、賃貸と同じくオーナーによって敷金・礼金も違います。裏を返せばオーナーがナシといえばナシになってしまうということ、敷金・礼金を下げる交渉もできるのです。

もちろん人気物件に関しては交渉は難しいですが、著者は必ず不動産の方に交渉をしてもらっています。敷金・礼金が下がらなくても『free rent』が付けられるなどの可能性もありますので、開業資金を抑えるために必ず交渉しましょう。

仲介手数料、物件企画料も交渉

今度は不動産会社に支払う費用ですが、こちらも物件によって様々で(無いところもある)、不動産会社と交渉ができます。相場としては、だいたい家賃1ヶ月分。

仲介手数料、物件企画料は字のごとく仲介してくれた不動産会社や企業に支払うものなのでオーナーではないので注意してください。

造作譲渡金とは?こちらも交渉可

造作譲渡金はスケルトン物件にはなく、居抜きの物件限定です。そもそも造作譲渡金とは、内装や器具、家具などが残っている状態のものを譲り受ける時に発生するお金です。スケルトン物件には造作譲渡金はありませんが、1から器具などを揃える必要があるので資金もかかります。

居抜き物件にして、さらに造作譲渡金を交渉によって抑えることができれば、安い資金で什器などの器具を揃えることも可能となるのです。

金額が大きい内装などの工事費用はとにかく抑えることを第一に考える

内装などの工事費用は、1,000万円を超える場合もある規模の大きな項目です。その分、費用を抑えようとすれば少しでも抑えられる項目でもあります。

ぜひとも工夫して工事費用を抑えたいのですが、工事費用を抑えるポイントは以下の通りです。

  • 状態のいい居抜き物件を選ぶ
  • 相見積もりを取る
  • できる限りDIY

1.状態のいい居抜き物件を選ぶ

やはり最初から内装や造作があればある分だけ費用は抑えられます。しかし注意してほしいポイントは、全くイメージと違う居抜きを取得してしまわないことです。

例えば、個室だらけの和食の居抜きを、オープンフロアのバルに仕上げたい場合、解体費用もバカになりません。他にも居抜きでも劣化のひどいものもありますので業者と同行してもらい劣化の具合(特にエアコンなどの空調など)もチェックしてもらいましょう。居抜きは人気なのでこまめにチェックしましょう。

2.相見積もりを取ること

2つ目は最低でも3社から相見積もりを取ること。業者によって金額がかなり違うこともありますので(仕上がりも違うこともあります)、必ずこれはやってください。

3. DIY(できる限り)

自分でやれることは自分でやった方が当然費用も下がります。しかし、技術がない人が自分でやっても耐久性や仕上がりが悪くなる可能性も大です。なので(できる限り)と書いています。

ただ、装飾やちょっとした棚、家具なんかは簡単に作れますし、費用も圧倒的に安いです。

著者は電気配線やエアコンのオーバーホール、塗装などなどやってかなり資金を抑えられた経験があります。

自分好みのお店にすれば愛着も出ますし、個人的にはオススメです(無理はせずに「できる限り」!)。

設備・備品費用の種類と節約ポイント

設備や備品など、オープン前に意外とお金がかかるのはここかなと思います。こちらも

  • 厨房設備
  • 厨房備品
  • ホール設備
  • ホール備品

に細分化して、節約できるポイントなどをお伝えします。

厨房設備|シンク・ガス台など

シンクやガス台などの各種厨房設備ははっきり言って安くありません。なおかつ輸送、搬入コストもかかる事がありますので、ここをどう抑えるかでかなりの金額が変わってきます。

著者がどう必要資金を抑えたかと言うと「中古設備」を購入しました。今は様々な中古設備を揃えているお店もありますので、良い状態の中古設備を購入することで費用は節約できます。

ここで注意して欲しいのは必ず事前に下調べをして状態確認をすることです。中古で安く購入しても、すぐ壊れてしまっては意味がありません、新品を購入し(購入後の保証もある)長く使うというのも判断としては間違っていませんのでご自身でバランスをとっていきましょう。

また、新品でもセールの期間などもありますので、小まめに厨房器具を取り扱っているお店には足を運びましょう。

厨房備品|調理器具・お皿など

厨房備品は、主にお皿や調理器具です。備品に関しては、様々なお店や業者を比較したりするしかありません。

お皿に関しては、陶器の有名な地方などではB品(ほんの少し焼き上がりが悪いもの・訳アリ商品)が格安であったりします。

あとは協賛品でもらえるもの(グラスなど)も多くありますので、ここはマストで確認しましょう!

ホール設備|レジ・ハンディーなど

主にレジスターやハンディなどがホール設備の中で一番コストが高いかと思います。レジやハンディに関しては、自分のお店にあったものを選ぶのが一番です。

費用0円のiPadのタイプや1台200万円ほどするものまでピンキリです。割と最近見かけるタブレットposレジは費用も安く、軽減税率対策補助金の制度で補助金が入って節約できるものもありますので参考にして経費を削減しましょう!

※軽減税率対策補助金消費税軽減税率制度(複数税率)への対応が必要となる中小企業・小規模事業者などの人たちが、複数税率対応レジの導入や、受発注システムの改修などを行うにあたって、その経費の一部を補助する制度
参考:「軽減税率対策補助金

ホール備品|トイレットペーパー・印刷用紙・筆記用具など

ホール備品には、ボールペンからトイレットペーパー、電話機など様々なものがあります。これは金銭的節約の観点もですが、時間的コストも削減したかった著者はAmazonなどの通販サイトを主に使いました。値段比較も楽ですしね。

備品の主な購入先は

  • 大手家電店…ポイントが付く、まとめ買いで値切ることができる
  • 100均…生活備品がほぼ揃う
  • 通販サイト…値段比較が楽、ポイントが付く、行く手間が省ける

があります。世の中便利です。

仕入れ・運転資金の目安と節約方法

お店をオープンさせることがゴールではありませんよね。むしろオープンしてからが本番です。

安定した経営をするためにも、必ずと言っていいほど開業資金の中にオープンしてしばらくの仕入れや運転資金も含めておきましょう。

飲食店を開業するにあたって、事業計画書を作成する方がほとんどでしょう。それを元に月にいくらくらいの経費がかかるのか目安が出来るかと思いますので、それを元に仕入れ・運転資金を用意しておきます。

【関連記事】
事業計画書の重要性と作り方

開業時に残しておく運転資金の目安

開業時に残しておく運転資金は当然多いに越したことはないのですが、目安としては仮に2ヶ月間全く売り上げがなくてもお店は継続できる位の額はあった方が良いです。

お伝えのように事業計画書を作っていれば、大体の金額は分かるでしょうが、飲食店経営には様々な費用がかかりますね。

  • 家賃
  • 光熱費
  • 人件費
  • 食材費
  • 広告宣伝費

などなど、挙げればキリはありませんが、これらが2カ月間賄える位の運転資金は用意しておきたいところです。

無駄を省いて運転資金を下げよう

商品仕入れ、運転資金に関しては節約して下さいとしか言えません。食材に関しては、しっかりとしたロスのない管理体制が経験値としてあれば抑えていけると思いますので、大まかな管理はやめて席数や集客の見込みに対しての発注を心がけていきましょう。

発注先業者の選定も仕入れる物によって必ず相見積もりを取り、安くて良いものを仕入れましょう。金額的コストを抑えたいならば、発注業者が1つの方が楽だからといって、1つの業者で全部取引するということは必ずやめましょう。

どうしても開業資金が足りないなら融資も検討する

お金を借りることを声を大にしてお伝えすることはできませんが、ほんのわずかな開業資金の不足であなたの夢を諦めて欲しくはありません。

実は知らないだけで、開業資金の融資を受ける方法はいくつかあります。

国の制度を使うことでリスクも低く融資を受けることも可能なので、費用削減をどう頑張っても開業資金が足りないという場合、融資を受けることも検討してみましょう。

主な方法は

  • 親族から借りる
  • 知人や金主から借りる
  • 日本政策金融公庫を利用する
  • 地銀や信用金庫の融資制度を利用する
  • 助成金や補助金を利用する

このような方法があります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

【関連記事】
飲食店開業の融資を受ける方法5選

まとめ

飲食店を開業する上で必要になってくる開業資金の相場は合計で1,000万円前後を見ておいた方が良いでしょう。

さらに細分化すると、

  • 物件取得費用
  • 内装などの工事費用
  • 設備・備品費用
  • 商品仕入れ・運転資金

が大きな費用として分類されます。以上の4点を抑えることができれば開業、独立時の資金は節約できます。

今回お伝えした開業資金はあくまでも相場ですので、抑えようと思えば抑えられますし、しっかりとした事業計画があれば融資だって受けられるかと思います。

何より大事なのはこれからお店をオープンさせようと考えている、オーナー様の情熱です。ぜひ、素敵な夢に描いたようなお店をオープンさせていただけることを心よりお祈りしています。

開業資金を準備する
方法の1つとして

飲食店の開業資金はやはり高額になってきます。ですので、融資によって開業資金を準備する方も多いです。通常は国の制度や銀行・金融公庫などから借りますが、事業主向けの融資もあります。普通の営利企業が行っている融資ですので、今回ご紹介する方法よりも金利が高いことは予めご了承下さい。しかし、ビジネスとして行われている融資ですので、国の制度で認められなかった融資でも受けられる可能性はあります。主に西日本ですがCMも放映していて、安心感も高めの『MRF』で融資できるかどうかを問い合わせてみてはいかがでしょうか。

▶▶MRFから借りられるか調べてみる