補助簿とは、主要簿だけでは分からない内容を補うための補助的な帳簿で、大きく分けると補助元帳と補助記入帳の二つに分けられいくつかの帳簿から構成されています。
全ての補助簿を作る必要はありませんが、現金出納帳・買掛帳・売掛帳・経費帳・固定資産台帳の5つの補助簿は確定申告で必要になります。
今回は、補助簿の種類や必要性、その書き方や作り方について詳しく説明したいと思います。
この記事で分かること |
❶ 補助簿の種類 ❷ 補助簿の作り方 |
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補助簿の役割と必要性
補助簿とは、主要簿だけでは分からない内容を補うための補助的な帳簿です。
主要簿は仕訳帳と総勘定元帳からなり、仕訳帳は日付順に、総勘定元帳は勘定科目ごとに記録します。日付順か勘定科目ごとかと記録する基準は違いますが、どちらも事業に関わる全ての取引を記録する帳簿になります。
これに対し補助簿は、現金の取引を記録した現金出納帳や必要経費を記録した経費帳のように、特定の取引や内容に関する帳簿がいくつもあり、それらをまとめて補助簿と呼んでいるわけです。
そして後述しますが、補助簿の中には確定申告での作成が義務付けられているものがありますので、個人事業主の方は、作り方やどういったものなのかを知っておくべきでしょう。
主要簿の役割と確定申告での必要性
お伝えのように、補助簿は主要簿の補助的な役割を担います。主要簿は仕訳帳と総勘定元帳の2つです。
作成された主要簿を見れば、事業での大まかなお金の流れが分かり、補助簿でさらに細かい詳細を残しておくという形です。
名前からして主要簿の方が大事で作成の義務もあると思ってしまいますが、実は主要簿は確定申告を青色申告の65万円控除で受けるときのみ作成が義務付けられています。
一方で、以下でお伝えする5種類の補助簿には、確定申告をするのであれば必ず作成の義務が設けられているのです。
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「主要簿の目的や必要性は?」
補助簿の種類とそれぞれの役割
主要簿は仕訳帳と総勘定元帳の2つから構成されていますが、補助簿はもっとたくさんの帳簿で構成されています。補助簿にはどんな種類の帳簿があるか紹介したいと思います。
補助元帳と補助記入帳
補助簿の種類を紹介する前に、もう一つだけ説明しておくことがあります。それは、補助簿は補助元帳と補助記入帳の二つに分けられるということです。
二つの違いを簡単に説明すると、補助元帳はその勘定科目の取引先や商品などが詳細に分かる帳簿で、補助記入帳はその取引が発生日順に管理されている帳簿です。
補助簿は主要簿の補助的な帳簿ということを説明しましたが、補助元帳は総勘定元帳、補助記入帳は仕訳帳を補助する帳簿になります。
各補助簿の種類と説明
では、各補助簿について説明したいと思います。
補助簿を補助元帳と補助記入帳に分け、各補助簿の名前と簡単な帳簿の説明を表にしましたのでご覧ください。
帳簿名 | 帳簿の説明 | |
補 助 元 帳 |
商品有高帳 | 商品ごとに、数量、単価、金額などを記録 |
買掛帳 | 買掛金を仕入れ先ごとに記録 | |
売掛帳 | 売掛金を得意先ごとに記録 | |
経費帳 | 必要経費を勘定科目ごとに記録 | |
固定資産台帳 | 建物や備品などの固定資産をそれぞれ記録 | |
補 助 記 入 帳 |
現金出納帳 | 現金の入出金を日付順に記録 |
預金出納帳 | 預金の入出金を金融機関ごとに日付順に記録 | |
小口現金出納帳 | 小口現金の入出金を日付順に記録 | |
仕入帳 | 仕入に関わる商品、個数、金額などの詳細を日付順に記録 | |
売上帳 | 売上に関わる商品、個数、金額などの詳細を日付順に記録 | |
受取手形記入帳 | 受取手形を受け取ったら記録 | |
支払手形記入帳 | 手形を振り出したときに記録 |
ちなみに、買掛帳は買掛金元帳や仕入先元帳、売掛帳は売掛金元帳や得意先元帳などとも呼ばれています。
補助簿ってこんなにあるの?!と思った方もいるかもしれませんが、全部覚える必要はありません。補助簿はいくつもの帳簿から構成されているということだけ覚えていただければいいかと思いますので、安心してください。
確定申告で必要な補助簿
ざっと補助簿の種類についてご紹介しましたが、これらの補助簿は作る必要があるのか気になりますよね?
補助的な役割の補助簿ですから、必要であれば作るというイメージでいいかと思いますが、実は確定申告の際に作成が義務づけられている補助簿があります。
先ほど全部覚える必要はないとお伝えしましたが、確定申告で必要な補助簿だけは覚えていただく必要があるということです。その補助簿とは、現金出納帳・買掛帳・売掛帳・経費帳・固定資産台帳の5つです。
ご存知の方も多いと思いますが、確定申告には白色申告と青色申告があります。
青色申告は控除が受けられたりと節税対策になりますが、控除が受けられない白色申告でもこれら5つの補助簿は作成の義務があります。
それぞれの補助簿について詳しく知りたい方は、別の記事でも説明していますのでそちらを参考にしてみてください。
【関連記事】
▼現金出納帳
▼買掛帳
▼売掛帳
▼経費帳
▼固定資産台帳
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確定申告で必要な補助簿の書き方
上記で補助簿の種類について説明しましたが、確定申告で作成義務があるということは作り方を覚えなくてはならないですね。
確定申告で必要なのは5つの補助簿だけですので、まずはそれぞれの帳簿の書き方を覚えましょう。
各補助簿の書き方につては、他の記事で書き方を説明していますので、そちらを参考にしてみてください。
補助簿 | 書き方の参考 |
現金出納帳 | 現金出納帳の書き方 |
買掛帳 | 買掛帳の書き方 |
売掛帳 | 売掛帳の書き方と記入例 |
経費帳 | 経費帳(簡易簿記)の書き方 |
固定資産台帳 | 固定資産台帳の書き方 |
この5つの帳簿だと、固定資産台帳は他の帳簿と少し違いますが、それ以外の帳簿は基本の書き方は同じなので、コツをつかんでしまえば簡単だと思います。
個人事業の方は、最低でも現金出納帳・買掛帳・売掛帳・経費帳・固定資産台帳の書き方は簡単で良いので知っておきたいですね。
補助簿の作成方法
補助簿の書き方を覚えたら、次は実際の補助簿の作り方を覚えましょう。
帳簿作成には、ノート・エクセル・会計ソフトと3種類の方法がありますのでご紹介します。これはどの帳簿でもできる作り方ですし、統一した方が絶対的にやりやすいので、ご自身で一番やりやすい作り方で始めてみましょう。
自動転記の会計ソフトで作成
一番簡単でおすすめなのが、会計ソフトで作成する方法です。
会計ソフトのメリットは、なんといっても自動転記してくれることです。
確定申告では5つの補助簿を作らなくてはいけないので、当たり前ですがノートやエクセルだと一つ一つ全部作らなくてはなりません。
ですが、会計ソフトだと、現金出納帳に入力すると同時に経費帳にも計上されたりと、他の帳簿への自動転記が可能なのです。作業時間も短縮されますし簿記資格が無くても作成まで可能なので、簿記初心者の方には特におすすめです。
おすすめ会計ソフト3つ
公式サイト | 解説記事 |
「freeeの無料プランでできること」 「freeeの料金は?」 「freeeの評判は?」 |
|
「MFクラウドが無料でできること」 「MFクラウドの料金」 「MFクラウドの評判は?」 |
|
「やよいオンラインシリーズの無料プランでできること」 「やよいのクラウド確定申告の評判」 |
無料テンプレートもあるエクセルで作成
手書きなんてそんな疲れることはしたくないという方は、エクセルで作成することをおすすめします。
手書きじゃなく入力というだけでも何倍もラクになりますね。エクセルが得意な方は自分で作るのもいいですし、苦手な方は無料のエクセルテンプレートなんかもありますので、そちらを使ってみるのもいいですね。
参考:「テンプレートの無料ダウンロード 補助簿」
手書きのノートで作成
基本中の基本、ノートに手書きするという方法です。
5つ全部手書きと考えると気が遠くなりそうですが、昔からの名残でいまだに手書きされている方もいるようです。
売掛帳や買掛帳などそれぞれのノートを購入されてもいいですし、補助簿を購入して自由にそれぞれの帳簿を作ってもいいと思います。
インターネットで検索すると1冊1000円以下から買えるものもありますので、まずは基本という方は手書きに挑戦してみても良いでしょう。
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楽天で帳簿を探す |
まとめ
以上、補助簿の種類と必要性とは?書き方や作り方でした。
簡単にまとめると
- 補助簿は主要簿を補助するための帳簿
- 確定申告で必要なのは現金出納帳・買掛帳・売掛帳・経費帳・固定資産台帳の5つだけ
- 会計ソフトなら自動転記ができて簡単に補助簿が作れる
補助簿の中でも特に重要な5つの補助簿は、確定申告のためにしっかりつけれるようにしておきましょう。
けっこうな量になるかと思いますので、時間をかけずに確実に作れる会計ソフトを、まずは無料版から試してみてはいかがでしょうか。
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